美容・健康系の物販アフィリエイトと薬事法

今回のお話はアフィリエイトをこれから始めようという初心者の方も、美容や健康系に手を出そうとしている場合、想像はついているかもしれませんが、そういったジャンルに飛び込む以上、薬事法(現在は薬機法)からは逃れられません。

 

特に化粧品やサプリメントなどをアフィリエイトする場合は、商品レビューページの文章表現において、細心の注意を払っておかなくてはいけません。

 

ここで気をつけていただきたいのは以下の項目です。正直長いので、目次にしてまずは分けてあります。

 

(目次)

  1. 化粧品アフィリエイト関連の法律
  2. 美容・健康系広告を扱うときに注意すべきポイント!
  3. 薬事法によるアフィリエイトの制限と実際の現場

 

この上記3つが、アフィリエイトと薬事法に関して特に見ていただきたいところなので、アフィリエイト初心者の方や中級者も含めて、是非とも読んでいただきたいと思います。

 

他にも色々細かいことがありますが、今回はアフィリエイトをしていて犯しがちな違法行為などに着目して解説していきます。

 

化粧品アフィリエイト関連の法律

 

まず化粧品などの美容系のアフィリエイトに関しては、特に薬事法(現在は薬機法)が厳しく目を光らせています。

 

①薬機法(旧薬事法)

 

薬機法とは正式名称で「医薬品医療機器等法」と呼ばれていて、医薬品や医薬部外品、化粧品や医療機器において安全を守るための法律です。

 

まず初めに、これから美容や健康関連のアフィリエイトをメインにやっていこうという方は、薬機法の全文を一度読まれておくことをおすすめします。

 

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO145.html

 

健康・美容関連のアフィリエイトでは、広告主やASPさんとやり取りする際に、自サイトに法律に問題がある記述が発見された場合は、広告主かASPから直接注意をされることがあります。

 

それくらい広告主もASPもだいぶ過敏になっていますので、アフィリエイターの方はぜひ気をつけていただきたいと思います。

 

②医薬品等適正広告基準

 

薬事法に基づいて、医薬品や医薬部外品、化粧品の広告のあり方について、より具体的に定めた厚生省薬務局長通知です。

 

これはネット上でPDFで見れるようになっていますので、以下のリンクより参照しておくことをおすすめします。

 

http://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/koukokukisei/dl/index_c.pdf

 

解説及び留意事項はこちらです。

 

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/iyaku/sonota/koukoku/siryou.files/H26iyakyhintou_3.pdf

 

③景品表示法

 

実物よりいいものだと誤解させたり、2重価格でお得だと騙すことなどを禁止するための法律です。

 

正式名称は「不当景品類及び不当表示防止法」といわれています。以下よりPDFで閲覧できますので、参考にしてください。

 

http://www.caa.go.jp/representation/pdf/141210premiums_1.pdf

 

④公正競争規約

 

化粧品の公正競争規約では、薬事法に従った効能表示や、根拠のない比較表示の禁止などが定められています。

 

これはアフィリエイターにも大きく関係してくるところですので、ぜひ押さえて欲しいところです。以下のリンクでPDF形式で閲覧できます。

 

http://www.jfftc.org/cgi-bin/data/bunsyo/056.pdf

 

美容・健康系広告を扱うときに注意すべきポイント!

 

アフィリエイトやネット広告における化粧品などに関する表現などは、医薬品等適正広告基準などで定められていますが、それをまとめたガイドラインというのがありますので、以下のリンクより、目を通しておいたほうがいいです。

 

http://www.jcia.org/n/all_pdf/gul/JCIA2012_ADguide.pdf

 

長いですが、大事なことですので、面倒くさがらずぜひ目を通していただきたいと思います。

 

以下では、その多くて長い内容の中でも、特にアフィリエイターがやりがちで、気をつけないといけない部分だけに着目して、解説していきたいと思います。(全部解説していたらこの記事だけじゃ足りませんからね(^_^;))

 

ポイント①嘘の効能・範囲を超えた効能の表記はNG!

 

アフィリエイトで商品を紹介していると、ついついいい部分を評価してアピールしていきたいと思ってしまい、行き過ぎてあるはずのない効能を、自分の妄想だけで書いてしまうことがあります。

 

そもそも、化粧品や薬用化粧品はそれぞれ効能の範囲が決められていますので、それにそぐわない形での効能の表記は全てNGです。

 

化粧品は体を清潔に保ったり、見た目を美しくするのが目的で作られていますから、それ以外に該当するような効能の表現は基本的にアウトですね。

 

ちなみに、化粧品の効能の表記における許容範囲は以下のようなものとなっています。

 

(1)頭皮、毛髪を清浄にする。

(2)香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。

(3)頭皮、毛髪をすこやかに保つ。

(4)毛髪にはり、こしを与える。

(5)頭皮、毛髪にうるおいを与える。

(6)頭皮、毛髪のうるおいを保つ。

(7)毛髪をしなやかにする。

(8)クシどおりをよくする。

(9)毛髪のつやを保つ。

(10)毛髪につやを与える。

(11)フケ、カユミがとれる。

(12)フケ、カユミを抑える。

(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。

(14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。

(15)髪型を整え、保持する。

(16)毛髪の帯電を防止する。

(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。

(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。

(19)肌を整える。

(20)肌のキメを整える。

(21)皮膚をすこやかに保つ。

(22)肌荒れを防ぐ。

(23)肌をひきしめる。

(24)皮膚にうるおいを与える。

(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。

(26)皮膚の柔軟性を保つ。

(27)皮膚を保護する。

(28)皮膚の乾燥を防ぐ。

(29)肌を柔らげる。

(30)肌にはりを与える。

(31)肌にツヤを与える。

(32)肌を滑らかにする。

(33)ひげを剃りやすくする。

(34)ひがそり後の肌を整える。

(35)あせもを防ぐ(打粉)。

(36)日やけを防ぐ。

(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。

(38)芳香を与える。

(39)爪を保護する。

(40)爪をすこやかに保つ。

(41)爪にうるおいを与える。

(42)口唇の荒れを防ぐ。

(43)口唇のキメを整える。

(44)口唇にうるおいを与える。

(45)口唇をすこやかにする。

(46)口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。

(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。

(48)口唇を滑らかにする。

(49)ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。

(50)歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。

(51)歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。

(52)口中を浄化する(歯みがき類)。

(53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。

(54)歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。

(55)歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。

(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。(※2011年に新しく追加)

 

医薬部外品に指定されていないものについては、この範囲内で効果効能を書くことになります。

 

また、薬用化粧品のような、医薬部外品の中でも化粧品の色が強いものに関しては、医薬品に比べてその効果は緩やかなものだと定義されています。

 

肌荒れなどを改善するというのは例外ですが、たいていの場合は、何かを治癒するというのではなくて、予防するという意味合いが強いので、表記に関してもこの点に気をつけていかなくてはいけません。

 

表記の仕方については、以下の例が参考になると思います。

 

  • ニキビを防ぐ。
  • メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ。
  • 肌の水分保持能を改善する。
  • 日やけ・雪やけ後のほてり
  • 肌荒れ。荒れ性
  • 油性肌
  • 皮膚の清浄・殺菌・消毒

 

医薬部外品の場合は、商品個別で「この商品はこういう効能を謳ってもいいですよ」というように認可されていますので、もし自分が紹介する商品が医薬部外品の場合、広告主やASPに確かめられることをおすすめします。

 

上記はあくまでも一例なので、医薬部外品をアフィリエイトするとなったら、まずはレビューページを作ったあとにその中の表現に問題がないかどうかを訪ねてみるのもいいでしょう。

 

以下の表現は、法律に則ってNGですので、やらないようにしてください。

 

  • ニキビを治す。
  • ニキビに効く。
  • 美白(肌の色が変化するというニュアンスがアウト)
  • シワやたるみをなくす。
  • シワを消す。
  • 若返り。
  • 老化を防ぐ。
  • アンチエイジング。
  • 肌へ浸透。
  • 肌の奥深くへ浸透。
  • 肌の疲労回復。
  • 損傷した髪や肌の回復。
  • ニキビ専用・敏感肌専用。
  • 「細胞」という表現。
  • ケミカルピーリング(「ピーリング」を表現する場合は、洗浄、拭き取り行為などによる物理的効果によるものであることを明示しなくてはいけません。)

 

ここら辺の表記に関しては、「やくじるし」というサイトであなたの作った文章を自動で添削してくれますので、役立てていただきたいと思います。

 

http://yakujicheck.com/

 

ポイント②成分の数値や種類は正確に!

 

化粧品には肌に関する様々な成分が含めれていますが、ウェブサイトで商品の紹介の際や、販売ページの記載においては、化粧品に含まれている成分については数値から種類に至るまで、曖昧な表現なしで、しっかりと正しく記述されていなくてはいけません。

 

例えば、「各種ビタミン」といった表現ではなく、「ビタミンA 10mg」、「ビタミンE 5mg」というように、詳細に記載しなくてはいけないということです。

 

また、ある成分名を特記するときには、その成分が医薬部外品の有効成分だと誤解を招かないように、配合目的を付記しなくてはいけません。

 

「無添加」という言葉も、何において無添加なのかを明確にした上で、それをページ内に記載して明らかにしておく必要があります。

 

ここらへんは、販売者もそうですが、特にアフィリエイターは、薬事法などの法律に関して販売者よりも疎い方が多いので、成分の表記を面倒くさがって、省略して記述してしまいがちです。

 

でも、それが正しくない書き方だと認めて、しっかりと正しい表記をして、サイトに来たお客さんに誤解を生まないようにしましょう。

 

ポイント③効果が確実にあると暗示するような証拠は✕!

 

これは多くのサイトでやっていることですが、厳密には化粧品などによる使用前と使用後のビフォーアフターの写真を掲載して、その効果がいかなるものなのかを訴求するような写真を掲載することは禁止されています。

 

効果が確実だと暗示することにつながるのでいけないかららしいです。

 

ただ、「暗示するような」という表現が少し曖昧な気がします。

 

効果が確実にあると暗示させなければいいわけですから、「あくまでこれは個人の結果です」「個人の感想です」という表記をしっかり記載して、効果が確実にあるとお客さんに感じさせるような表記をしなければ問題ないようにも思います。

 

ポイント④使用者の口コミレビューは使用感のみ!

 

体験談は化粧品の使用感のみに認められています。

 

効果があるかどうかのレビューはNGなので気をつけておいてください。

 

多くの比較レビューサイトや、レビューサイトでは、こうした記載が多く見受けられますので、アフィリエイターの方は十分に気をつけて欲しいと思います。

 

ポイント⑤安全性が確実だと明記しない。

 

これはあまりアフィリエイトサイトでは見かけないのですが、一応念のためここで書かせていただきます。

 

その名のとおり、その化粧品が敏感肌の方でも絶対に安心してお使いいただけるというような表記は、法律違反ですのでやってはいけません。

 

まあさすがに、ここまではっきりしたところになると、違法だと理解するサイトも多いのか、やっているところはあまり見かけませんけどね。

 

ポイント⑥「No.1」などの表記はダメ!

 

化粧品のアフィリエイトや、販売ページでの売り文句で、「最高の」や、「○○業界人気No1」などといった、根拠のない形でのこうした表記は、法律上違反となっているので注意が必要です。

 

特にアフィリエイターでは、商品をランキング形式でアフィリエイトする際に、一番一押しの商品を「人気No.1」といった表現でやってしまいがちです。

 

それはしっかりと根拠があって証拠画像などがしっかりつかめている上での表現であれば問題ないのですが、そうでない場合はNGです。

 

これについては当サイトの記事「ランキング形式のアフィリエイトで犯しがちなNG表現。」でも書かせていただいていますので、気になる方はこの記事の下の関連記事よりご覧下さい。

 

ポイント⑦医薬関係者や美容師からの推薦という表現はNG!

 

これは、他のアフィリエイトサイトを見ている時にたまに見かけるのですが、「ある医者から薦められて購入してみました!」みたいな表現はダメです。

 

医薬関係者や美容師などはダメということですから、芸能人や一般人など医療・美容関係とは直接あまり関係のない人たちからの推薦だといいのかもしれません。

 

薬事法によるアフィリエイトの制限と実際の現場

 

さて、ここまで薬事法(薬機法)とアフィリエイトにおける注意事項について解説してきましたが、実際のところ、「あまりにも厳しすぎる!」という意見もあると思います。

 

実際ここに書かれていることを全て守っている健全なアフィリエイトサイトってあまり見かけません。

 

むしろここに書かれていることに関して、少しばかり違反していたほうが報酬につながるということから、完全に守っていないサイトがほとんどです。

 

そういうサイトが多いから、「それなら自分も」となってしまい、薬事法の違反はなくならないのでしょう。

 

あまりにも法律が機能していないので、よほど世間への影響が強い媒体の中で違反したり、違反する度合いがひどい場合でない限りは、摘発されるというようなことはあまりないように感じます。(ただし、ASPや広告主から警告を受けたら修正しないと罰せられる可能性アリ。)

 

ただ、多少の違反行為を犯していたとしても、どうしてもこれだけは伝えておきたいという場合は、「個人の感想」や「効果は人それぞれによって個人差があります」といった感じで、化粧品などに対する過剰な効能に対する期待を生まないような表記はしておいたほうがいいでしょう。

 

正直僕はこうした表現でもって、対策している部分はあります。

 

法律違反は確かに良くはないのですが、法律を守りすぎてお客さんに大事なことが伝えきれないところがあるのも事実です。

 

もしそういう場合は、上記の対策をとって、お客さんの誤解を生まないようバランスを考えながら、レビューページを作成して、販売ページへ誘導してアフィリエイト報酬をもらうという方向で行くといいと思います。

 

難しい問題ですが、これからこうした自体がさらに悪化していくと、より取り締まりが厳しくなると思いますので、出来る限り法律違反はしないようにするという方向で、サイトを作っていけば、広告主がアフィリエイトを嫌って撤退して、自分の収入源が絶たれてしまうという結果にはつながらないと思います。

 

アフィリエイト初心者の方も、健康系・美容系のアフィリエイトサイトを作成する場合は、ここら辺を意識してもらって、アフィリエイト業界を長く健全に保つためにも、協力して頂ければなと思います。

 

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