Googleがコンテンツ重視の検索順位評価に切り替えてからは、「コンテンツSEO、コンテンツSEO」とどこもかしこも言われるようになりましたが、本当の意味でコンテンツSEOについて考えているところは少ないような気がします。
というのも、あなたはコンテンツSEOについてどういうふうに考えておられますか?
もしかして、「とにかく文字数が多くて長いコンテンツが重要だ!」なんて考えていませんか?
もしそう考えているとすると、大きく間違えているかもしれません。
というのも、最近のGoogleの検索順位の傾向を見ていると、必ずしも検索上位のサイトで、コンテンツが長ければいいというようなサイトが上位表示されやすいといったようなことはとてもじゃないですが言えないでしょう。
なぜそう言えるのかというと、そこを話すにはまずGoogleの検索結果を3つの属性で分ける必要があります。
それが、「Knowクエリ」・「Goクエリ」・「Doクエリ」による仕分けです。これについては以下の記事で解説していますので、まだ読まれていない方はこちらをどうぞ。
「Do/Know/Go」ライバルサイト分析に役立つ検索結果3分割テクニック
これら3つのクエリに仕分けていくことで、そのキーワードで上位表示されるためにはどういったコンテンツを用意しなければいけないのかが、自ずとわかるようになってきます。
冗長なコンテンツが評価されていない証拠は?
例えばですが、「吉田茂 誕生日」と検索したとき、どちらのサイトが上位表示されていると思いますか?
- A.歴代総理大臣の生年月日がまとめられている官庁の公式サイト
- B.吉田茂の誕生日だけが載せられているワインのサイト
答えはBのワインのサイトです。
意外と思ったのは僕だけでしょうか?
テキスト数やコンテンツの量、権威性で言うと圧倒的に官庁の公式ページの方が高いのですが、こちらのサイトは公式サイトであるにもかかわらず、上位10以内にすら入っていません。
一方で、ワインのサイトでは確かにジャンルも違いますし、キーワードとの関連性はサイト全体で見ると薄いですが、ページ単位で見たとき、検索キーワードに対する答えの簡潔性で言えば圧倒的にワインのサイトの方が高いです。
考えてみればわかりますが、「吉田茂 誕生日」と検索している人に、吉田茂以外の総理大臣の生年月日は必要な情報でしょうか?
多分あなたが検索したとすると、むしろ邪魔で、どこが吉田茂の誕生日情報なのか探さなくてはいけなくなるのではないでしょうか?
必要な情報以外の情報がありすぎると、それはユーザーフレンドリーではなく、冗長でただのSEO目的で作成された無駄なコンテンツだということがわかります。
コンテンツの的確性や簡潔性も重視されている?!
Googleは確かにコンテンツ重視の検索結果を出すことを念頭に企業努力を続けていますが、単に量の多いコンテンツだけでなく、的確性や簡潔性も重視していると感じています。
ただ、Knowクエリのような情報収集を行うユーザーがメインの属性の場合は、方法や知識などを書かなくてはいけないため、自然と1000文字以上の長い文章になりがちです。
しかし、「Doクエリ」のような行動機会を欲しているユーザーが属するキーワードの場合は違います。
「Doクエリ」属性のユーザー相手の場合、長ったらしい文章のあとに行動を促すリンクが置いてあっても、邪魔くさくなって途中で離脱してしまうでしょう。
例えば「ふじりんご 激安」というキーワードで攻める場合、りんごのブランドの歴史から育て方まで書いてあるページと、最安値情報だけを載せてリンクを貼っている300文字程度のページのどっちが上位表示されやすいかって話です。
もちろん上位表示されるのは後者の300文字程度のページ。
ドメインエイジや被リンクとの兼ね合いもあるため、一概には言えませんが、必ずしも文章が長いページを評価するとは限らないということは覚えておいたほうがいいでしょう。
ユーザーの視点に立って、そのキーワードで検索してくる人にはどんなコンテンツで、どんなページがいいか、どれくらいのコンテンツ量が適切か考える癖をつけて、日々の記事更新を行われることをオススメします。